平成27年度 上下水道局防災電源設備(太陽光発電・蓄電池設備・LED化)工事

再生可能エネルギー設備

  • (発電)太陽光  [40 kW]
  • (省エネ等)蓄電池  [101.4 kWh]
  • (省エネ等)高効率照明(街路灯含む)  [7.7 kW]

設備の概要

上下水道局庁舎は、災害発生時においては上下水道部門の災害対策本部を設置し、24時間体制で災害対応を行うこととなっているが、電力会社からの電力供給が遮断された場合においても、災害対策本部としての機能維持を目的として、太陽光パネル238W×180基、リチウムイオン蓄電池16.9kwh×6台、パワーコンディショナー1台を設置した。また、これらの電力を効率的に使用するために、本局の照明設備をLEDとした。

CO2削減効果(見込み)
25.099 [t-CO2/年]
総事業費
85,176,360 円
補助金額
81,303,000 円
完成年月
平成28年2月

施設の概要

(名称)
富山市上下水道局庁舎
(分類)
上水道施設 下水道施設 
(役割・機能)
上下水道事業に関係する各部署が集まる事務所である。なお、災害発生時においては災害対策本部を設置し、24時間体制で情報収集、応急復旧作業の計画・指示や住民対応の災害対応を行うこととなっている。
(所在地)
富山県富山市牛島本町二丁目1番20号

再生可能エネルギー等導入による地域づくりの取り組み状況

本市は平成20年に「環境モデル都市」・平成23年に「環境未来都市」に選定されたことを受け、再生可能エネルギーの導入等を積極的に行うことで、温室効果ガスの削減に取り組んできた。平成26年には本市がこれまで、「環境未来都市」や「環境モデル都市」として取り組んできた実績や、将来的にエネルギー効率の改善や再生可能エネルギーの普及拡大が期待できる点などが評価され、国際連合SE4ALLより「エネルギー効率改善都市」として、日本で唯一選定された。これを受け本市では「エネルギー効率改善計画」を策定し、本市のみならず、国連が掲げる世界レベルの目標達成にも貢献していきたいと考えている。
 上下水道局としては、遊休地を太陽光発電事業用地として民間事業者への貸付を行なっている。また、流杉浄水場では、取水施設における小水力発電(20kw)や、ろ過池の副蓋における太陽光発電(80kw)の取り組みも行なっている。

事業を行うにあたって工夫した点

太陽光パネルは、上下水道局庁舎屋上ではなく、隣接する車庫棟屋根に設置した。これは、局庁舎屋上に設置する場合は、架台の枠組みとコンクリートの基礎工事が必要となる一方、車庫棟は折半屋根で、取付金具にて設置するだけでよいため基礎工事が不要となり、工事価格がより低廉となるためである。また、いわゆる日本海側気候の影響を受け、富山市では冬期間に多くの降雪があるため、この地域特性を考慮し、太陽光パネルは2mまでの積雪に対応する製品を採用した。

担当窓口

富山市 環境部環境政策課企画係
電話:076-443-2053
E-MAIL:kankyousei-01@city.toyama.lg.jp

年次報告※初年度は、設備の導入を実施した年度となるため、稼働時間がたいへん短くなっている場合があります。

平成27年度

削減量
0.36 [t-CO2/年]
導入効果
本市は平成21年3月に策定した環境モデル都市行動計画において、太陽光発電等の再生可能エネルギー等の導入を推進しており、富山市上下水道局への太陽光発電システム等の導入によるCO2排出量の削減により、持続可能な低炭素社会の実現に寄与するものと考えている。この事業を契機として、行政主導の再生可能エネルギー導入事例を蓄積し、中期的に主な導入の担い手となる事業者、特にライフライン事業者の参考となることで、他の施設への展開に繋がっていき、将来的に更なる普及拡大をめざす。